すかんち全作レビュー、第四段。

4thアルバム『OPERA』(1993)
コレが、初のすかんちリアルタイム体験アルバム。
アルバムの完成度は、前作に並んでトップクラスです。
『薔薇薔薇』のハード路線は引き続き。サウンドは、さらにアナログの質感を強めた70'sハードロック風。クイーンよりもツェッペリン/T-REXの影響が強く感じられます(まあ、この三組の影響はデビュー時から最後までずっとですが・・・。)
1曲目「Grave Digger」は、ハードなギターリフがカッコイイ、もろツェッペリン風ナンバー。「プッシュ!プッシュ!」というR・プラント風の叫びも取り入れられています。
2曲目「仏壇返しにはかなわない」では、すかんち初のゴスペル的な影響が見られます。ローリーは以後、さらにゴスペルへの傾倒を見せていきます。
3曲目「恋するマリールー」。イントロ・リフはクイーンの引用、出だしの「♪マーマレード色の」のフレーズは、はっぴいえんどの「田舎道」からの引用。天才。確か「マリールー」というのも引用元を発見した気がしますが、残念ながら失念。
5曲目「LOVE LOVE HOLIDAY〜ふたりはアイドル〜」は、SHIMA-CAHNGの代表曲とも言える名曲。この時期から、SHIMA-CAHNGのソングライティングに磨きがかかってきます。特にメロディーラインのキャッチーさに。
6曲目「Thank You」、ドラム:小畑ポンプによる作品なのですが、ポンプの作詞/作曲センスの意外さに驚きます。アメリカンポップス風のメロディーもアレンジも可愛らしい珠玉のラヴソングです。
飛んで8曲目「仮面の接吻(くちづけ)」。壮大でミステリアスな、すかんちオペラの大作。曲の展開と巧みなアレンジ、演奏がゾクゾクとさせられます。タンゴ調からハードなワルツへ。ジャーマン・メタル的な派手さとヘヴィさが最高。ローリーのギターソロも聴き所です。
続く9曲目「Mr.タンブリンマン」は、すかんちの代表曲のひとつ。タイトルはもちろん、ディラン、ザ・バーズの名曲から。さらにイントロの激しいカッティングは、ザ・フーのナンバー(またもタイトル失念)をモロ引用。完全に70'sガレージなサウンドは、ローリーという男の音楽的な奥深さが強く感じられます。
10曲目、ドクター田中の「涙の選択科目」は、先の「Thank You」に似た、アメリカの古いポップス風の可愛らしい曲。ローリーの細やかなギターワークは、今聴いても信じられない巧みさ。
11曲目「ママの自慢のロックンロールスター」は、もろT-REXのブギー。
そして12曲目、すかんち後もローリーの中で特別な意味を持つ「さよならの贈り物」。曲の美しさは勿論ですが、重要なのは歌詞のコンセプト。不治の病に冒された息子を未来の医者に治してもらう為カプセルに入れるお話。
「無償の愛」を考えさせられる内容。
そしてラスト、俺様ロック「ROLLY HORROR SHOW」でおしまい。
はあ、疲れた。
アルバム全体のバリエーションの広さ、それがとっ散らかってないトータル的な世界観、歌詞の深み、メロディーの素晴らしさ、メンバー全員の作品がバランス良く配置され、どれも素晴らしい曲が粒揃いと、とにかく本当に良く出来たアルバムです。
純情恋愛ソングも、多少復活しています。ただ全体的にローリーのカッ飛んだ妄想世界がヤバく、一切現実社会に見向きもしないこの頃のローリーが全開です。
ってな訳で、今回は全曲解説の体(てい)でした。



好きなんですよ。すかんち。
各アルバムの考察には、なるほどなーと思わされました。
大方聞いたことがあるんですけど、古いのは持ってなくて・・・。
思い出が蘇っちゃって蘇っちゃって、もう、買いに走ろうかと思ってます。
コメント有難うございます。
中古なら、安くあるんじゃないですかねえ?
というか、基本的に廃盤かと思いますが(笑)
すかんち、本当に最高ですよ!
いま、このブログは諸事情により更新しておらず、
すかんち企画も途中で頓挫していますが、
いつか復活するかもしれませんのでまた覗いてください!